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ひと言の解説

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ひと言

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「前歯は保険が利かない」ということを、よく聞きますが、当たり前の事ですが、保険の治療をすれば保険は効きます。保険が効く差し歯は、基本的にはプラスチック製です。この、基本的にはというところがミソで、実を言うと種類はたくさんあります。また、差し歯という言葉も、意味が不明確で、何をもって差し歯というのか?この辺の、説明をしても始まらないので、とりあえずは、前歯に入れる歯、ということにしましょう。種類が、たくさんあると言いましたが、主に全部普通のプラスチック、全部硬いプラスチック
金属の薄い冠の上に、硬いプラスチックを貼り付けてあるもの 以上の3種類が保険が利く、前歯に被せるタイプの歯です。それでは、今、被せるタイプと述べましたが、それ以外のタイプはあるのでしょうか。保険では、もう一種類、根に差し込んでくっ付けるタイプのものがあります。この場合、金属の芯の土台の上に、歯を貼り付けるのですが、貼り付ける歯は、工業的に作られた既製品であれば、なんとセラミック製でも、保険が効きます。こんな事を書くと、「なんだ、セラミックでも、保険が利くんじゃないか。騙された。」と、思ってしまう人もいるかもしれません。このタイプの差し歯は、適合性に難があるのと、既製品なので他の歯と合い難いこと、神経をとって歯を根っこだけにしないと作れないこと、壊れたり、根の先に問題が起きたときにやり直しが困難なこと、くっつけたセラミックが剥がれ易いことなど多くの欠点があります。その為に、今ではほとんど、使用されていません。適応症例(このタイプが良いと思われる)はごく一部です。
したがって、保険の差し歯というと、やはりプラスチックということになります。保険が利かない差し歯というと、セラミック製の物ですが、保険が効くプラスチックの物とどれ位、どのような差があるのでしょうか。ひと言で、セラミックの方が丈夫と言ってしまえば、それまでですが、保険のプラスチックの物が、使用に耐えない程、粗悪なものなのでしょうか。それは、あり得ないでしょう。保険が効く歯のうち、3のものは硬質レジン前装冠といい、数年前までは、保険外であったものです。そのころは、通常、一本3~5万円で入れていました。ですから、それほど悪い品質の物ではありません。それと、プラスチックは、化学的な材料なので、日進月歩で良くなっています。数年前のプラスチック材料と今の物ではかなり違いがあります。よく言われることの、代表に、「保険の差し歯はすぐに色が変わってしまう」ということがあります。これは、プラスチックに吸水性がある為なのですが、それ以外に意外に知られていない事として、不適切な歯磨きの仕方があります。色が変わらないようにと、一生懸命硬い歯ブラシで歯磨き粉を付けて毎日ゴシゴシすれば、プラスチックの表面は簡単に磨り減ってしまいます。プラスチック自体が虫歯になるわけはありませんので、ハグキに近い所を軟らかめの歯ブラシで、丁寧に磨けば充分です。しかし、磨き方に問題があるとまずいので、この辺は、指導を受けてもらった方が無難です。それでは、保険が利かないセラミック差し歯とはどんな物でしょうか。単にセラミックと言っても、いろいろな作り方があります。保険で仕様が決められていないので、細かく分けるときりが無いほど多種多様です。しかし、基本的にはセラミックを使用していることには変わりがありません。セラミックの特徴としては、非常に硬く、吸水性も無いので、色調の経年変化がない。

難しい色合いや透明感を出し易い 硬いので磨り減る事が無い 生体親和性が高く、アレルギーや接触性の炎症を起こす事が無い などがあります。材料としては、セラミックの方が差し歯にするには当然のことながら優れています。しかし、保険が利かなくて値段が高いという最大の欠点がある訳ですから、全てにおいてセラミックが優れているとはいえない訳です。結局、懐具合との相談ですね。

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